言の葉から始まる…人間関係

人間とは複雑……。
そんなことを、最近、とてもよく考える機会が多いです。
動物の中で、人間だけ（地球上では）言葉が使えて、理解する能力や、
様々なものを身につけたり、それで生活しているのが人間。

最低限のマナーとして、不愉快な思いや行動は絶対に止めるべきですが。
他人の価値観や考えを、人に押し付けたりすれば、相手が苦しくなる。

ただ、そこに意見として「こういう意見もあるんだな」と思うことで、
意見を言う方も、意見を受ける側も、両方が苦しい気持にならないで済む
はずなんだと感じます…。言い方とかにもよるけれど。
自分と考えが似ている人は、そういう人と出会った時や意見を交わして
いるうちに、自分の場合は、瞬時になんとなく察知出来るけれど、
自分と、考えや価値観が違いすぎる人と、距離を縮めようとしても、
やはり限度があるようです。

そういう場合は「この人は、こういう考え方するんだなあー」と、
両者が考えるようになれば、お互いの空気の摩擦や火花が散ることなく、
人間関係を築けるものなんだと思う。

上記の事が、地球上の人間が皆、理解できていたのなら、きっと、
この世の中の争いだとか、影でひそめて悪い事をいったりだとか…
恨んだりや憎しみあいだとか、そういうことがなくなるのかもしれない。
でも、人間は完璧ではないから、全ての人間は価値観や考えが同じでは
ないのだから、仕方の無いことなのですが……。

最低限の事が酷すぎたり、意見として述べる事は、言い方にもよるけど、
黙認する習慣を身に着けることよりも、とても大事なことだと思う。
ただ、相手に対して、自分の考えを全て、押し付けすぎないこと…。
少しだけでも、考えや意見を知ってもらいたいから言ってみる。
それが、大事なのかもしれない。

私自身も、色々な社会の変化や動きに対しても、敏感な傾向があるからか、
一旦、心を閉ざすと、絶対に開きたくない人です。
理不尽すぎることや、信じていたものが揺らいでしまった時とか。
なるべく距離を置き、自分とは違うスペースなのだと考えるようにする。

でも、そういう姿を貫きすぎると、きっと周囲も、自分に対して心を
開きたくなくなると思う。
そういうことが続くと、人間関係も発展していかないものだと感じる。

人間として、あまりにも酷すぎることや信じ難いことがあれば、意見として、
絶対にいうべきだと思う。
でも、皆が皆、自分と似た考えや価値観ではないのだから…
仕方の無い部分もあるということ。
自分が信じていた人が、信じ難い発言をして…というのも、
「ああ、こういう意見か…こういう考え方するんだ、本当は」となるべく
思うようにして、自分と価値観や考えが違いすぎれば、距離を置けば良い。
適度に距離を保てば、争いもない。

人間関係って、本当に難しい。
押し付けるつもりがなくても、そういうことを言われて相手にとっては、
不愉快に感じることもあれば、意見を押し付けられたと思われたりもする。
それだけ、人間が奥深い動物なのかもしれないけど。

こういうことは、皆が皆、気づけるようなことではない。
自分自身も、恨みや影で動くことはしませんが、一旦、苦手意識を持つと、
人間と距離を広げることが当たり前になってしまうから、なるべく、
「こういう考えもあるのか」そういうふうに思えるようになりたいと思った。
自分だけじゃあなくて、他の人達にも伝えたい「言の葉」コラムでした。