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今年7月の下旬に、舞台を観に行った舞台の感想をReportします。
今回、観劇したのは「夏唄日記」の2010年再演Versionです。
この舞台は2008年夏に公演された舞台が、2010年に再演されました。

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◆【舞台観劇後の感想】
加害者である14歳の少年(圭介)が出所するところから、舞台は始まる。

圭介が祖母の日記を読んで、Timetripをしながら、自身の「生きる」や
「命」を再確認する。
そして、その時代の背景が戦争であり、生きることや命の意味を、圭介の
祖母が戦争時代であったその年に書いていた日記を、圭介が読みながら、
自身の生きる意味や命のことについて、考えるStory。

広島は、原爆が落とされた場所でもあり、とても深い内容の物語だと
感じました。
私達が現在、こうして普通に生きていられることも当たり前ではなくて、
過去に先祖の方達が生きていたということでもある。
それでは、その先祖の方達が、伝えたいメッセージは何なのか。
そこに焦点を当てると「生きる」ということ。

そして、その時代の背景には戦争があって、ただ普通に生きたいだけ。
それなのに、苦痛を伴うこと。
苦痛を伴うのは一瞬で、全てを崩壊する力のある、原爆や兵器によるもの。

今まで心が通い合っていた友達や、先生、そして、知人や家族、
それが一瞬にして亡くなるということ。
どのくらい言葉で伝えようとしても、伝わらない位の重みがあるもの。
それは、平和という言葉だけでは片づけられない、人々の想いがあるから
だと思いました。

その時代の背景では、戦争があったこと。
戦争は、人が憎しみ合い、お互いを傷つける時には、人をこの世から追放
させてしまうのが戦争。
そして、国を守るため、天皇陛下の下で、お役に立てることで幸せを感じる
国民の心を持ちながら、日本を外部の諸国から守るために、一生懸命に
戦うこと。それが、その時代では当たり前だったということ。

戦争により、人それぞれに、夢があっても叶える事が出来なくなること。
その時代に生きていることで、人間同士が会話をしたり、語り合ったり、
普通に恋をしたり、夢を持つことさえも……。
原爆で一瞬にして消されてしまうことの現実。
あらためて、この物語のThemeは、とても深いものだと感じました。
戦争は、二度と起きてはならないことでもあり、現実問題として、核兵器
の恐怖というものは、学校の勉強等からしか、伝わってきていない部分も
あるけれど、私達も決して、日本の歴史の中の【戦争】の存在を、忘れて
はならないと、その舞台を観ながら、感じていました。

そして、現在、日本の中でも様々な問題が起きた時、一時の感情で全ての
ものを崩壊させるような事件が起きています。
その重みを考えた時、どんな家族であったとしても親から皆生まれてきて
いるということ。
生まれてくる子供は、親を選ぶことが出来ない。
例え、どんな環境の下で育てられたとしても、決して、周囲や自分自身へ
の「命」のことだけは忘れてはならない。

最近は、単純に自分の想いが遂げられないことや思い通りにならないだけ
で、刃を向ける事件が多い気がします。
それは、本当は生かされているのに、生きていると思いながら生きている
人が、起こすことなのかもしれないです。

学校の教育の中で、何度か【平和】や【戦争】、そして【命の大切さや、
命の重さ】ということは、教わってきているはずでもある。
そして、親や身内、もしくは、知人や友人の会話の中や、ニュースで知る
だけでも、命の重みということは、知っているはずなのに。
何故か多発している事件が多いこと。

今日の、戦争や平和、そして命をThemeにしたドラマや、舞台、そして映画
等の物語は多く存在するけれど。
それを観て、それぞれが今後、どういう想いで生きていこうとするのか、

そして、自分自身の命を大事にすること。
他人への思いやりや命への気遣いが必要なこと。

今を大事に生きることや、命を粗末にせずに、生きることとか。
色々なことを受け止めて、前向きに頑張ることの大切さとか。
この舞台から、様々なMessageを受け取ることができました。

__________________________________________________________________
続いて、皆様が演じられた舞台の方にSpotを当ててみます。
まず、主演のIZAMさん。
その時代に生きる音楽教師の役である、夏彦先生役。
今回の舞台は、爽やかな青年役に思いました。

そして、物語の日記の主である、光子さん。
夏彦先生の光子さんへの気遣いや、細やかな想いが伝わってくるような、
演技だと感じました。

皆が原爆で一瞬にして焼け野原の後のScene。
生き残った人達もいるが、亡くなった人達は魂だけがさまよう中で、夏彦
先生が、光子さんの頭を撫でるSceneの時、二人の切ないような想い
が伝わってくる感じの細やかな演技が素晴らしいと感じました。

何だか「夏唄日記」の、そのSceneを観ていたら、別の舞台のことを、
思い出していました。
【BOY FROM OZ】の舞台では、ピーターより先に他界したグレッグが、
雲をつかむかのように、動いたり、語るSceneを思い出しました。

具体的に記すと、このようなScene。
【グレッグが他界して…ピーターとの心の会話のような場面(ピーターの
マンション)辺りの場面。】

勿論、良い意味で、中性的な印象もあるIZAMさんですが。
音楽も個性的ですが、演じる方も、個性的な役とか、繊細な役etc……。
この舞台を観て、あらためて発見したのは……良い意味で中性的な部分を
活かして、細やかな心の描写の表現が観ている側にも伝わってくるような
演技がとても良かったと感じました。
役者業では、細やかな心の描写の表現が上手く表現できる人なのだと感心
して観ていました。

そして、日記の主である光子さんの役は、石川梨華さん。
光子さんの、夏彦先生への恋心や、切ない心情を表現する時、小さな表情
や動きにも注目して観ていたのですが、 その演技も、細部にまで神経が
行き届いていて、熱演されていました。
その時代の中に引き込まれるような感覚になる舞台というのは、それだけ
演技力があるということ。

Castの方々も、表現力の高い構成で成り立っているようで、その舞台の中
の世界観に圧倒されました。

そして、野沢トオルさんは、俊三さんの役でした。
野沢さんは髭をつけた役で、舞台の途中では、面白味のあるような感じの
会話のSceneもありました。
そこでの会話のやりとりにも、Rhythmを感じられて、観ている方は、その
世界に引き込まれた感じでした。

そして、野沢さんは、美声の持ち主だとも感じました。
声が低いわけではないけれども、足先から頭のてっぺんまでの深いところ
から響くような発声をしているように感じる声で、演技力は元々高いプロ
の方ですが、野沢さんの良い持ち味を活かしながら、役の中のイメージを
壊さずに演じているというように感じました。

圭介役の城戸裕次さんの演技も、素晴らしかったです。
「生きる」を問い、悩みを抱えながらも、それでも生きなければならない
という大事なMessageとか、微妙な心情を細やかに表現されていました。
難しい役を熱演されていて、観ている側にもきちんと伝わりました。

他にも、演出の中では、照明の効果による表現の仕方で、その時代を表す
というところにも注目して観ていました。

原爆が落とされた時、一瞬にして……等、その時の会場の照明の演出も、
違和感がなく、自然に観ること出来て、照明等の演出も、舞台も、芸術の
一部に感じられました。
Castの皆様の熱演は、こちらの方にもきちんと伝わってきて、その時代の
中に、自分達もいるような感覚で観ることが出来ました。
とても、意味のある、深い内容の舞台に感じました。
とにかく、観て損はなかった舞台だと思います。

私は、今年の再演された「夏唄日記」を観劇して2年前の方は観ていません。
一度、観た同じ舞台を、再演の内容でまた観ると、新たな発見があるかも
しれないですね。

2010/8/14と、8/15には、広島でも公演があるそうです。
これから、観に行く予定の人達も、きっと大事なMessageを舞台観劇の中で
受け取る事が出来る舞台だと思うので、ゆっくりと観劇出来ると良いですね。
出演者の皆様と、スタッフ様、観に行った皆様、本当にお疲れ様でした。


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